坂祝町郷土資料館で開催された「清流の国ぎふ」文化祭2024坂祝町ふるさとまつりにて、講演させていただきました。坂祝町中央公民館に芦戸遺跡の遺物が展示されていることを知ったのは、中井正幸先生(岐阜聖徳学園大学)が企画された古墳めぐりの折。2022年の秋だったでしょうか。その後、中井先生にマネジメントいただきながら、坂祝町に時々通って、芦戸遺跡の遺物を触らせていただくことになりました。本学の2年生ゼミ(いまの3年生が2年生の頃に受講していました)で、出土品調査の様子を見学できるように、研究室の学生有志が良好な資料を触って研究できるように、というコンセプトです。もちろん上峯もサービス業に徹するには早いので、一緒に遺物を観たり、分析したりしていました。
今回の講演会は、その中間成果をお話する=地元の方々に還元するための機会となりました。郷土史研究会の方々も聴いてくださっていました。皆さんは私たちの坂祝での調査も見学してくださいましたが、芦戸遺跡の現場や整理作業を知っている方々です。こうした地域の方々のおかげで、極めて短い期間で報告書が刊行され、今まで遺物が守られてきました。講演のタイトルは「アシドニイタル-坂祝町芦戸遺跡の縄文時代文化のなりたち-」。「なりたち」はこの頃の私の研究テーマでもあります。
私の芦戸遺跡研究はまだ途上ですし、学生たちの芦戸遺跡研究の成果はまだ未知数です。次の機会には、そういったあゆみを総括して発信できれば、と思います。
*中日新聞様が講演のようすを記事にしてくださいました
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-974899.html
https://www.chunichi.co.jp/article/974899?rct=gifu